ご挨拶​

私個人の話になりますが、この活動をしようと思ったきっかけをお話しさせてください。​
私が中学のときに大工だった父が病気で倒れ、母がパートを掛け持ちして家計を支えていました。それでも家族全員の所持金が800円という時期もありました。お米が買えないときは水で溶いた小麦粉を焼いてソースをかけて食べていました。​
古くて狭い家だったので友達を呼べなかったり、欲しい物を我慢することもありましたが、その一方で近所の家に預かってもらってそこから学校に通ったり、その時々で困った自分を助けてくれた人たちがいました。​
そのような時期を振り返っても辛い思い出はなく、とても楽しかった思いばかりです。自分を支えてくれる人たちの心の輪があったからであったと感謝しています。​
子ども食堂が「子ども」だけでなく、地域の皆さんの心の置き所、助け合いの場になればと考えています。​
また、学生のときにアルバイトで塾講師や家庭教師をしていましたが、集団学習では勉強ができる人/できない人の両方に合わせるのは難しいと痛感してきました。それぞれの人にあった勉強法を見つけるのを手伝いたいと考えています。​
学習支援の活動で勉強が好きになる人が一人でも増えたらいいなと思っています。​
自分の家のように気軽に食事をして、宿題・勉強を一緒にやる場所を目指して活動をしていきたいです。